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Posted by おてもやん at

2016年04月04日

たいこ たいこ ドドドーン


【腕で生きてる職人さん特集!】





私は太鼓の音を聞くと魂が揺さぶられるような
魂に響くような印象を受けます

音もビートも心地よくて重みがあって大好きです


日本では太古から 祈祷や儀式のときに使われていた太鼓(シャレ好き三十路です)

知ってましたか?
きちんとケアをすれば太鼓って何百年も使えるんです
知ってましたか?
あんな学校で気軽にトンカン鳴らせるような太鼓でも普通に数十万円もするんです


ご縁が繋がり福岡・博多の梅津太鼓店の梅津義博さんに取材させていただきました
ひとあたりの柔らかい職人さんで分かりやすくお話をしていただきました


こちらでは、太鼓の製造販売、修理などのメンテナンスをされています。
すべてが手作業の太鼓作り。
大きさにもよりますが ひとつの太鼓を作り上げるのにおよそ一ヶ月かかるそうです。
すべての工程を梅津さんお一人でされています。


熊本にも3店舗しかない太鼓屋さん。
福岡にもそんなに多くはなく、各神社や学校、コミュニティの太鼓の製造や修理をされますので、
追いつかないのでは・・・と思うくらいです。
特に、夏~秋は全国的にお祭りも多く多忙を極めるそうです。



お邪魔したときは、ちょうど太宰府天満宮の太鼓の修理をされているところでした
使用頻度や置かれている環境(主に湿度)によって異なりますが、
最低でも10年から20年はもつように修理されます。
この太宰府天満宮の太鼓は、昭和26年、おじいさまの代に両面の革を、
そして昭和49年、お父さまの代に片面の革の張り替え修理をし、
今回は両面の革の張り替えをされました。
40年ぶりの修理だそうです。

特大!太宰府天満宮の太鼓に張る新しい革


太宰府天満宮の太鼓:新しい革をのばしているところ




太鼓は木と革でできています。
胴にひびがはいっていたりもろくなっている部分を補修し、
たたく面となる革を張り替えメンテナンスすることで
何十年何百年と使い続けることができます。


簡単に言うと、太鼓は胴となる木を整形し、そこに牛革をかぶせてつくります。
薬品は使わずに昔ながらの製法でなめした革を伸ばして伸ばして、
限界ギリギリまで伸ばして張り、鋲でとめます。
新しく革を張った太鼓は、たたくと初めは音が高く響き、
使い込むうちに少しずつ少しずつ革がなじんで低い音になってきます。
月日を超えたその変化も楽しんでほしいと梅津さんはおっしゃいます。


太鼓をたたくといってもたたき方、扱い方は使用される場所によって異なります。
場所場所に応じた製造・修理を心がけているそうです。
たとえば、最近では太鼓の革の面だけでなくカドの部分を「カッカッ」とたたくことも多いため
胴のカドの部分を比較的厚めにしているそうです。
でも本来はカド部分はあまりたたくものではないそうです。
(カドの部分が割れたり欠けたり、胴の破損の原因となるため)


梅津さんはもともと熊本ご出身で、梅津太鼓店の娘さんとご結婚されたことで
太鼓職人の道に進まれたそうですが、ご本人曰く内気な性格で、
営業などの仕事よりはもくもくとする作業は性格に合っているのだとか。

私がお邪魔したときに修理されていた太鼓は、幾度も修理を重ねられており、
革を留める鋲の穴が無数にありました。
新しい革を留める鋲が当たる部分が重ならないように、
以前の鋲の穴を竹ひごで埋めなければなりません。
正直言って手間がかかり面倒な作業です。
その数を数えるのすら途方もないように思えるほどたくさんありました。
後日ご連絡をいただき、必要箇所だけではなく、
その無数の鋲穴をほぼ補修されたそうです。

そこは革を張れば見えることはなく、もちろんお客さんにも分からない部分で、
今回の修理でそれをしなくても修理は成立し、音や品質には影響しません。
だけど、それをされた梅津さん。
「いやぁ、ざーっと勢いで埋めました。気持ちの問題です。」
って笑いながらもその作業は丁寧で、職人魂を感じました。


梅津さん


革の張り替えのため、革を留める鋲をはずします


まだまだたくさんありますよ


はずした革たち


革をはずすと胴の内側には製造年などが記されていることも少なくありません



こんなに鋲穴が・・・何度も修理を繰り返し受け継いできた証
この穴をほぼ埋められた梅津さん。


目が太鼓への愛の溢れています



革を留める鋲の位置を定めます


革の張り具合をチェック





梅津太鼓店HPはコチラです
http://umetsutaikoten.jimdo.com/
覗いてみてください


腕一本で勝負する職人さんが好きです
ビジネスマンでも主婦でもその道にこだわり、愛し、姿勢を貫く人は素敵です

どうやってその道に進んだのか、何を思い取り組んでいるのか お話を聞かせていただくことは光栄そのものです。誰かの生きる道が誰かの生きる道の選択肢を増やす、そんなお手伝いができればと思い、ライターでもジャーナリストでもないのに首をつっこませていただいています。

撮って!話させて!!
撮ってもいいよ、話しても良いよ
こんなおもしろいことしてる人がいるよ

って方は遠慮なくご一報くださいませ♪



**Special thanks**
梅津太鼓店 梅津様
大野様



  


Posted by hachidori.photo at 23:48Comments(0)職人さん